池田先生がモスクワ大学から第一号の名誉学術称号を授与されて本年5月で30周年を迎えられます。今日まで、名誉教授や名誉博士などの名誉学術称号の数が170を越えましたことを、心よりお喜び申し上げたいと思います。
2002年に「民衆の大栄冠展」と称したメダル展が、茨城県の土浦市で行われました折に、私はメダルの意義と歴史について、地元紙の常陽新聞に執筆させていただきました。そこでは、古代ギリシャからのメダル作成の歴史を踏まえつつ、近代ルネサンス時代おいて、多くの芸術家がメダル制作に携わるようになり、メダルの彫刻そのものに制作者が表現しようとした深い精神性を見ることができるようになったこと、そして今日では、各国政府や各大学などの機関が、メダルを作成しつつ、それを制作者の権威づけのためではなく、地球的な規模で世界の平和や文化の振興に大きな役割を果たした人物に、真摯に授与されるようになったことを書かせていただきました。
大学で授与される学術称号も、当初、その大学に貢献した卒業生などの大学関係者に授与されていたものが、今日の多くの海外の大学では、地球的規模で平和や文化の振興に貢献した人物に授与されるように変わってきました。それは、そうした人物を称えることが、その称号を出す大学そのものの価値を高めることにもなるからであります。そのような意味で、どのような意図で学術称号が授与されたのか、それはそのまま大学の知性の水準をはかるものさしを示しているといえるでしょう。したがいまして、170もの名誉学術称号が授与された、池田名誉会長の功績を称える一つ一つは、その思想・哲学が、多くの海外の高等教育機関から認められたことを示しており、そのことに日本人として、大きな誇りを持つべきものではないかと思います。