福本潤一"自爆テロ"の結末

匿名

 公明党を除名され、他党への鞍替え出馬を模索したが失敗した福本元代議士。今回の参院選に無所属で広島県選挙区から出馬したが、予想通りというべきか、最下位で落選した。出馬記者会見では「党を変えるのは有権者にも理解されない部分がある」と述べていたが、どの政党からも相手にされない負け惜しみにすぎなかったことが、最下位落選で証明されてしまった。広島県を選んだのは「生まれ育った県であり、前回の選挙で一番多くの票をいただいた」からだそうだが、蓋を開ければ2万票ちょっとの得票で、最下位当選者(2位)に約37万票(!)も水をあけられる始末。前回6年前に本人が広島県で得た得票(比例区、個人名)14万票余りからでも1/7に激減、300万円の供託金没収も間違いない。
 しかし本人の行動を見れば、こうなることは明らかだった。選挙公示前は東京都内の目立ちそうな繁華街で、公示後は広島県内で、古い漫画のBGMを流しながら「公明党除名」と大書した選挙カーで遊説。街頭演説では、これまで比例区議員として2期12年間もお世話になった党・支持者を否定するのだから、「環境問題は喫緊の課題」などとってつけたようにアピールしても、うさん臭さ爆発だ。落選は当然のこと、このていたらくでも1票を投じてくれた有権者に感謝こそすべきであろう。今後本人は、広島の有権者から微小ながらいただいた支持にどう応えていくだろうか。"政治家"福本としての真価が問われる。
 本来なら、政治の世界で自分の意思を通せなければ、出自である学問の世界でやり直し、改めて主張していくこともできたはず。長年応援いただいた支持者へ報恩の心があるなら、この道をとったであろう。「忘恩は、甘やかされた子供の心理を作り上げる」(オルテガ・イ・ガセット「大衆の反逆」趣意)ものであるなら、忘恩の徒=甘やかされた子供に政治を任せることなどできない。 それにしても彼は今回の一件で何回記者会見しただろうか、よほど目立ちたかったのだろう。公示3日前にも国会内で記者会見、自ら学会本部に行き池田名誉会長宛の「学会の公明党支配を質す」質問状を出すも、警備会社により突っ返されたことを得々と報告した。もはや党員・支持者でない、創価学会員でもない有権者にも、これが世に言う"売名行為"そのものであることが分かってしまう。選挙に無関心な私の友人でさえ「自分が出る選挙の公示直前にやることじゃないよね」と呆れるありさまだ。
 結局は、国会議員をやめなければならないことを逆恨みしての"自爆テロ"といえよう。私たちは、こうした手前勝手なテロの被害に遭わないように、これからも政治を監視していこう。

戻る